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間取り同様、新築マンションでは、素材はほとんど決められています。床、壁、ドア…。住宅会社があらかじめ選んだ素材に従うしかありません。

住宅会社の標準仕様では、ほとんどが床は合板のフローリング、壁はクロスを選びます。合板もクロスも価格が安く、簡単に施工ができるのです。そのほかの仕様についても、たいてい「安さ」や「施工のしやすさ」で選んでいます。工期が短くて済み、住まい全体のコストが安くなるため、断然売りやすくなるというわけです。

シックハウス症候群やアトピーの原因になるホルムアルデヒドといった有害物質に、体が過敏に反応する人も増えていますし、そんな人にとっては、標準仕様がどんな素材を使っているかということは大問題。床を無垢材、壁は珪藻土にして、できるだけ天然の素材を使いたい…と思っている人もいるでしょうが、新築マンションでの実現は無理です。購入をあきらめるか、既存の素材で妥協するかしかありません。

しかし、中古マンションリフォームなら、自分の気に入った素材が選べます。珪藻土や無垢材はもちろん、年数が経つほど味わい深くなる素材など、よい素材はたくさんあります。合板のフローリングは年数が経つと色が剥げてゆき、みすぼらしくなっていきますし、クロスも数年ほどで張替えが必要になってきますので、アフターメンテナンスに余計なお金がかかります。だったら少しくらい価格が高くても、できるだけ自然に近いもので、長持ちする素材を使ったほうがいいのではないでしょうか。毎日暮らす家ですから、自分と家族の納得の行くものを選びたいものです。



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